ビエンチャンからルアンパバーンへ移動
ビエンチャンの北方面バスターミナルから約10時間、150,000kip(10,000kp=約130円)でルアンパバーンの南バスターミナルに到着する。ルアンパバーンには、二つのバスターミナルがあって、北部へ向かう時はもう一つの北バスターミナルから出発する。10時間はさすがに長い。未舗装の道路も多く、振動で本を読むには無理な所も多い。居眠りか、外の景色を楽しむと決め込んで、アルコールに助けてもらう。
ルアンパバーンの托鉢
昨日は、ビエンチャンからルアンパバーンへの長時間の移動で疲れてしまい、早めに寝たせいか、今日は早くに目が覚めてしまった。ルアンパバーンの名物、早朝の托鉢を見学に行く日だった。天気の具合を見ようと暗い中、外に出たところ、隣りのゲストハウスから人の話し声が聞こえる。そのうちの一人が目ざとく私を見つけて、「together」と聞こえる発音で話しかけてくる。寝ぼけ眼で、一瞬何のことかわからなかったが、「一緒に行こう」と言われている気がして、「with me?」で決着。「彼らがチャーターしてあるトラックで一緒に托鉢(の見学)に行こう」と言うことだった。私が日本人だと分かったのか、リーダー格の男に「百円」とジョークを言われたので、本当に持っていた百円を手渡したところ、大喜びで仲間に見せて自慢していた。私は、「托鉢」の英語を知らないし、サンスクリット語でpindapataと言うこともこの時は知らなかったので、「百円」を繰り返していたところ、皆さんに伝搬して、しばらくの間、皆さん、托鉢のことを「Hyakuen」を言っていたようだ。フランス人が発音すると、「akuen」と聞こえ、「托鉢」が「悪縁」とは妙な感じがした。
バーン・サーンハイとパークウー洞窟へ向かう
托鉢を満喫した後は、「パークウー洞窟」へ向かうのが一般的なブラブラルートのようだ。托鉢に誘ってくれた隣のゲストハウスの連中もそうするらしい。朝食は未だだが、“百円”もこのまま船着場から船に乗ってメコン川の上流約25キロメートルにあるパークウー洞窟へ向かうことにした。船着場で飲み物を買おうとしたところ、「我慢、我慢」と待ったがかかった。パークウー洞窟行きのボートに乗って1時間半くらいの長い待ったで、「バーン・サーンハイ」という酒造りの村で途中下船した。川べりにある大きなドラム缶で有名なラオスの焼酎「ラオ・ラーオ」を蒸留している過程を見学できるのだ。すきっ腹に、効いたね、「ラオ・ハイ」、「ラオ・サート」、「ラオ・カオカム」、それぞれ特徴があって、…、能書きは言わない、一言、「美味い」。
パークウー洞窟
酒造りの村、バーン・サーンハイでラオスの焼酎を何種類か楽しんだが、さすがにサソリの入った焼酎は恐くて挑戦できなかった。ボートに戻るよう集合合図があって皆さん集まったが、ほとんどの方が赤い顔をしていた。寄り道から約30分で、メコン川がナムウー川と合流する地点にあるパークウー洞窟に到着する。川に面した崖にくり抜かれたタム・ティン・ルム洞窟と、そこを過ぎて坂と階段を7分ほど上った所にある横穴のタム・ティン・トゥン洞窟の2か所がある。