ネパール・カトマンドゥ(4)

カトマンドゥ峡谷の日の出
 昨日、夕陽を見たナガルコットのゲストハウスのおやじさんの勧めで、昨日とはちょっと離れていたが、徒歩で10分ほどで行ける“朝日の美しいみんなが知っている秘密の場所?”に連れて行ってもらった。5時半頃に到着できるように向かったが、カトマンドゥ峡谷の朝日を楽しもうと、多くの人達が暗闇でカメラのセットに忙しい。昨日の夕日の美しさについてもコメントしませんでしたが、今朝の朝日のそれについてもコメントしません(できません)。カメラが(レンズが)が目に刻んだものを画質としてとらえきれないのである。便利な時代で、シャッターを押した時間が記録されるので写真に併記したい。但し、向きについてはさぼりました。

カトマンドゥ峡谷の日の出 5時02分
5時28
5時31
5時54
5時54
6時01
6時02
6時13
6時29

ティを御馳走になった
 ゲストハウスから歩いて10分ほどの高台から朝日を鑑賞したのであるが、朝日の方向(東西南北)や色などについて、とても詳しい男性がいた。アメリカのシアトルに棲む現地?出身の紳士であった。「ほら、下に見えるあれが私の実家だよ。毎年故郷に帰っているので、50年以上も朝日と夕日を見ているよ」。まさに現地ネパール出身の紳士は、勝手に集まった観光客の耳を引き付けた。私もシアトルには友人がいたせいか都市情報に少しは詳しくて、シアトルから望める富士山「タコマ富士」とか、意外にレアニュースですが「鮭の遡上」システムなどについて話させてもらった。
 明るくなって見学者が適当に散らばった頃、「ティをどうだ」と誘われたので、飲みたいところだったが、彼の実家で御馳走してくれるものだとばかり思っていたので丁重にお断りしたのだが、笑いながら肩を叩かれた。すぐ近くに簡素な喫茶小屋があったのだ。さすが地元出身者だ。陽光を見ながらのダージリン・ティは、さすがに美味い。本当に美味い。
 ゲストハウスに戻った後、今味わってきたばかりの“美味しい景色とティの秘密” を先に戻っていた連中に自慢したところ、みんなで「ワンス・モァ」と言って出かけて行った。私目は次の訪問先である「チャング・ナラヤン」へのバスの出発時間までに余裕があるので、散歩をすることにした。いつもの旅のパターンで、地元のおじさん、おばさんと話を楽しみたいためだ。バス停も近い。

6時半 私達が朝日の見学をしたのは、軍用地(進入禁止)の近くであった、ご利用下さい
水道の蛇口がエリアに1か所しか無いので、食堂の従業員や近所の人達の朝の洗濯で混んでいる 
食堂のおじさん、おばさん。お世話になりました、どうも。素晴らしい笑顔です
7時40分頃の風景。雪山をバックにした景色は雄大だった

 

7時46分 もう1枚、どうぞ。ナガルコットからのヒマラヤの見納めです

チャング・ナラヤンへ
 ナガルコットで朝日の風景を満喫した後は、バスでチャング・ナラヤンに移動し、カトマンドゥ盆地の東端の丘にあるチャング・ナラヤン寺院に向かう。寺院の本尊はヴィシュヌ神の化身ナラヤン神を祀るヒンドゥ教の寺院である。この由緒ある「チャング・ナラヤン寺院」の開基は、リッチャヴィ王朝期の323年で、カトマンズ盆地で最も古く、現在の建物は1702年に再建され、その後、境内に祠や石像が加えられて、現在ある複合的な寺院となったそうだ。「ボグナート」や「スワヤンブナート」とともに主要遺跡として世界遺産に登録されている。

チャング・ナラヤンまで乗ったバス。ネパールで乗ったバスの中ではそこそこ立派だった
チャング・ナラヤンのバス停留所
バス停でこの動物と目が合って一瞬ひるんだ。何かわかりますか?
チャング・ナラヤンの参道では、商店、ゲストハウスやレストランが並んでいる
欲しかった
もっと欲しくなった
丘の上に建つチャング・ナラヤン寺院の入口
チャング・ナラヤン寺院の本殿。屋根を斜めに支える方杖(ほうづえ)は、ネパール建築の一つの特徴
室内撮影禁止
旧 10ルピー札のモデルとなったヴィシュヌ像
その旧 10ルピー札である
先に掲載した「ガルーダに乗るヴィシュヌ神の石像」のアップ。9世紀頃の石像だとされている
ヴィシュヌ神の乗り物であるガルーダ像

パシュパティナート
 先に御紹介した「古都パタン」の中で、パシュパティナートPashupatinathはガンガーの支流であり、橋のたもとに火葬場「アルエガート」が許されていることをお話しした。残念ながら火葬場は写真を撮ることはできないので割愛させていただいたが、パシュバテイナートは、シヴァ神 を祭るネパール最大の ヒンドゥ教寺院であることを記録し、差支えの無い写真を載せておきたい。

パシュパティナートのムルガスタリの森に位置するゴラクナート寺院。気候のせいもあって木造のお寺が多いネパールで、インド風の石の寺院は珍しい。シヴァ神を祀っている
気が付いたらある動物が被写体になっていた。御本尊ではない。びっくり
気が付いたらもう一匹、被写体になっていた
美しい風景である
亡くなった方を弔っているのだろうか。私の場合は、“合掌“
河へ供物を流す
いきなりですが、カトマンドゥのトリブヴァン国際空港からデリーへ向かう。「さようなら、ネパール」。「ありがとう、ネパール」

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