ベトナム・ホーチミンとメコンデルタ

言い訳
 私のブログのカテゴリーで分類すると、『新旅行記・アジア-1』、『新旅行記・アジア-2』は中国を主体としている。『新旅行記・アジア-3』で、やっと中国以外のアジアを一部ご紹介できた。特別の理由は無いが、『ベトナム』から始め、『タイトル:ベトナム・ホーチミン』、『タイトル:ベトナム・フエ』、『タイトル:ベトナム・ハノイ』と名付けて、既にアップローディングした。
 実際の旅のルートから言うと、①ホーチミン、②フエ、③ハノイ、④ここでカンボジアの『シェムリアップ』に渡って、次に⑤『ベトナム南部』に戻ってくるルートなのであるが、(工科系的)思考では、ベトナムを取り上げた①~③の次には④カンボジアのシェムリアップではなく、ベトナムの『ベトナム南部』を④として入れて、ベトナムを終結したいのである。そして、その次に、カンボジアのシェムリアップである。
 と言うことで、文章の構成は、既に前回アップローディングした『タイトル:ベトナム・ハノイ』に続いて、今回は『タイトル:ベトナム・ホーチミンとメコンデルタ』である。ここまで書いて、思いました「 余計な時間を取らせるな!早く前に勧め」と。

ホーチミン市内観光
 昨日、カンボジアのシェムリアップからベトナムのここホーチミン市に飛び、今朝は朝食抜きで昼まで睡眠をむさぼる。ぐっすりと眠った後は、生命を維持する程度の少量のランチを胃に送り込み、美術館内を散歩する?のは、まさに贅沢の極みである。ましてや、ここホーチミン市の美術博物館は建物自体が魅力的で、ファサードの古典的美しさは入口で訪問客の足を止める。そしてその周りは、現世の俗社会とでも言おうか、歩道を埋め尽くすように出店が続く。

ホーチミン市にあるクラシカルな外観が美しい美術博物館。以前は中国人商人の建物だった
美術博物館
人の集まる所には、お店あり
この熟した果物が美味いのです。「Thomas」も売れていました

 どの場所にいても、必ず見えるホーチミン市で一番高いビル「ビテクスコ・フィナンシャル・タワー(通称、「ビテクスコ・タワー」)」を左に置き、右側にパンニングした写真である。タワーの49階にある展望台が「サイゴンスカイデッキ」で、地上 262メートルの高さから、ホーチミン市のパノラマの美しい景色を眺めることができる超高層タワーである。

「テクスコ・タワー」を左に置き、右にパンニングした写真
ホーチミンで一番高いビル「ビテクスコ・フィナンシャル・タワー」
フランスの植民地時代に建てられた、優雅で美しい市民劇場。フランス統治時代はオペラハウス、南ベトナム時代は国会議事堂と、時代により使われる用途が変わりながらここに建ち続けている
ホーチミン市でたまたま見つけて入った日本食堂。ラーメンの麺は米粉で作られたフォーの代用のような味であった。結構、美味しかった

メコンデルタ・ツァーの初日
 TNKトラベルという会社が主催するホーチミン市を出発点とする「メコンデルタ・1泊2日ツアー(英語)」に参加した。ベトナム南部に位置するメコンデルタは人気の観光地で、ツァーも満員御礼である。初日は土曜日の朝08時00分出発、初日の夜はカントーに宿泊、翌日は朝から観光して夕方の17時00分にTNKトラベルに戻るという日程であった。私的な支出は別として、基本料金は、24US$ + Single room追加料金であった。
 ツァーは、ホーチミン市から国道1号線で約2時間でメコンデルタの入口にあるティエンザン省の省都、ミトーに到着する。ここからは東に約1キロメートル進むと、最初の訪問場所である『永長寺(ヴィンチャン寺)』が見えてくる。

幹線道路も整備されている

永長寺(ヴィンチャン寺)
 ガイドから説明を受けなければ、遠目には寺というよりは西洋の城のように見える建物がヤシの木に囲まれて建っている。中国とフランスの建築様式を取り入れて1849年に建てられた仏教寺院『永長寺(ヴィンチャン寺)』である。優美で華麗な曲線が目を引き、かつ豪華な外観を持つお寺である。繰り返しになるが、ヤシの木に囲まれたお寺は、初めて見る風景であり、何とも不思議な気持ちになる。敷地内には美しい花や木が植えられ、巨大な菩薩や寝釈迦像などが点在している。
 長永寺の中には坊さんが修行する学校があり、4年間の修業が義務付けられているそうだ。

緑の中に佇む永長寺
巨大な弥勒大仏
いかにもベトナム南部を代表する草花が咲き誇っている
心落ち着く草花がいっぱい
永長寺
顔が隠れてしまって
ツァーのランチ。寂しい
カラフルな数珠が並んでいる
角度を変えて永長寺を撮る

ミトー
 「リューガン、マンゴー、ランブータンばかりじゃない、こちらに来てから覚えた果物がいっぱい。ここは果物の産地で有名な『ミト―』である」と書いたら笑われるであろう。そう、米紛から作られる「フー・ティウ麺」の本場『ミト―』についても書かなければ、✖である。
 そして、『メコンクルーズ』である。「忙しい、忙しい」。「食べるのはクルーズを楽しんだ後に」ではなく、「食べながら、クルーズも楽しむ」のである。皆さんもそうしているみたいです。
 クルーズ担当の係員が全体説明をしている最中でも、「むしゃ、むしゃ」、行儀が悪いなぁ」と思っている私も「むしゃ、むしゃ」、「むしゃ、むしゃ」。モーター付きの木造船に乗り込んで中州の「トイソン島」や「フーン島」に向かっても、「むしゃ、むしゃ」、「むしゃ、むしゃ」。係員達も売り上げ順調で、「むしゃ、むしゃ」、「むしゃ、むしゃ」、おっと間違いました、「むしゃ、むしゃ」ではなく、「にこにこ」、「にこにこ」。

現地ガイドによるメコン・ツァーの概略説明
ツァーボート
2009年1月に 7年間をかけて開通したミトーとベンチェーを結ぶ8331メートルのラックミエウ橋
漁をしている漁師さん
ベトナム南部の名物「象耳魚(カー・タイ・トゥオン、英語に翻訳して、エレファントフィッシュ)」が出てくる。ここでは、丸ごとから揚げにして食べるのが一般的のようだ。カリカリとした皮とジューシーな身が美味しい
無邪気に遊んでいる子供達だと思ったら、お茶のサービスで稼いでいた
ジャングルに架かる木橋
見事なヤシの実
飴を作っている
棒状に成形された飴。これを適当な長さに切る
紙に包んで終了。私も含めてほとんどの観光客が買っていた
櫂を巧みに使って小舟を操り、狭い水路を進む
見事な手さばきである
船を下りると楽団のサービス
橋の上から水上家屋を写す
カントー橋の料金徴収所。ここを降りると2010年4月に開通したカントー大橋がある

カイライン水上マーケット
 昨日は、『メコンデルタ・ツァー』の初日で、長永寺そしてミトー近辺を巡った後、交通の要衝であり、したがって経済の中心地でもあるメコンデルタ最大の町カントーに宿泊した。
 今日は、カントー周辺の水上マーケットの見学から始まる。数か所ある中で、比較的容易に行ける「カイライン水上マーケット」のコースである。朝8時頃と薄暗い中、市内からソクチャン方面に船で7キロメートルほど南下した辺りにあり、1キロメートルほど続く。約30分くらいであったが、船酔いして気分を悪くした若い女性もいた。
 ここの水上マーケットは、観光客相手の商品の売り買いではなく、まさに水上で行われる本格的な産物の売り買いで、その様子を観光客が見学する水上マーケットなのである。カントー周辺の7つの支流を利用した『物流システム』が成り立っているのである。農家が自分で生産した農産物を小舟に積んで水上マーケットに運び、取り扱い産物を知らせる大型船の幟(のぼり)を頼りに船を寄せ、卸商と値段交渉をしている。卸商は農家から買い取ったキャベツ、トマト、バナナなどをミトーやホーチミン市に売りに行くのである。消費者は朝収穫された新鮮な野菜類をその日の朝に口にする、実に合理的な「地産地消」である。そして、我々観光客を呼び込む観光業が成り立っているのである。

カントーの朝 7時半、路上マーケットがもう開いている
ベトナム石油の給油所
7つの支流を利用した船による物流システムが成り立っている
小さい船は農家の人々で、幟(のぼり)を立てた大型船に船を寄せて値段の交渉をしている。卸商は買い取ったキャベツ、トマト、バナナなどをミトーやホーチミン市に運ぶ
パイナップルの幟を立てている果物卸売屋さん
色々な幟が立っている
小さい船同士で物々交換をする場合もある
観光客目当ての店もある。これはすぐに口に入れられて観光客に人気であったが、後ろの「口の中ではなく、目の中に入れても痛くない」赤ちゃんも大人気であった。もう一度ご覧になってください。この親子よく似ていらっしゃいますよね。
食堂も繁盛している。ここで働く人々やたまには観光客もお客さんである
会計部長さんも忙しい
陸に下りて周辺を歩く。生春巻きに使われるライスペーパーだろうか?
豚を飼っている
構造力学的に合理性のある橋
バナナ
時計塔
カメラを左から右にパンニングして撮ったカントー博物館。ホーチミンの生涯をパネルで説明していた
私なら日本酒を選びますが、あなたはどうなされますか

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